現在、個人的にPhotoshopとAffinity Studioを組み合わせて運用しています。
現在、個人的にPhotoshopとAffinity Designerの組み合わせで運用しています。Affinity Photoは買ったもののあまり使っておらず…。
Affinity Studioの縦書きなど文字ツール
Affinity Studioの文字組みはどう変わったか?
Affinity Studioでフォント機能がどう変わったのか調査しました。
この設定は少し気付きにくいです。
CanvaAIの隣の縦3点リーダー > タイポグラフィをオンにする
Affinity Studioのフォントの仕組みは、Affinity PhotoやAffinity Designerの頃から変わっていません。 Affinity は OpenType の「スタイリスティックセット(Stylistic Set)」機能に対応していますが、 「スタイルセット」を適用するという技は特殊なフォントしか使えないです。
個人的に使っているフォントワークスのフォントではうまくいかないようです。「フォント側がスタイルセットを持っていないとどうしようもない機能」 というのが仕様上の前提っぽい。
結論からいえば、やはり縦書き、オプティカルとメトリクスなどを考えると、フォトプランは必須です。Affinity Studioはイラレの代替として、利用しています。
エビデンスとなるURLをいくつか紹介します。
Affinity Designer provides support for OpenType font features. These extend the font’s character set which lets you present text with a greater degree of typographical control.
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/affinity-docs/help/designer/en-US.lproj/index.html?page=/Text/opentype_fonts.html?title=OpenType%20font%20features
Affinityで使うにはライセンスに問題がないフォント、かつフォントセットに対応したものを使うことが前提のようです。
Serif 社のグラフィックソフト Affinity シリーズでは、フォントに含まれる代替プロポーショナルメトリクスを使用した文字詰めや、漢字字形の切り替え、縦組みなど、日本語組版のための機能を使うことができません。
https://type.suzume.dev/for-affinity/
縦書き対応はv2で変わったの?
v2でも変わっていません。
ツールパレットからもうひとつの文字ツール、
フレームテキストツールを使うこと
縦に形状を調整できます。
ただ、使ってみるとわかりますが無理くり縦書きにする手法であり、2、3文字ならともかく調整が面倒で難しいなという気がしますね。すなおにフォトショップを使った方がよさそうです。
個人的にも文字回りだけのためにPhotoshopを契約しています。フォトショかイラレを契約しないと非効率で失う時間が大きい気がしました。
縦書きだけではなく、オプティカルとメトリクスがないなどAffnityの文字ツールは様々な問題点があります。ないため調整が半自動でできません。。
海外のフォーラムでもこの種の要望は2015年頃からあって静観していました。しかし、10年経っても実現されていないことになります。
There are various requests for this sort of thing, some going back to 2015
https://forum.affinity.serif.com/index.php?/topic/231710-please-support-vertical-japanese-text
個人的にはフォトショを使い続けるという結論になっています。。
real problem for me is the lack of optical kerning.
https://forum.affinity.serif.com/index.php?/topic/171567-optical-kerning/
逆にいえば、ここが改善されれば一皮むけてすごいソフトになるのですけど、ただ、日本語という壁があります。Affinityはイギリスのソフトのため、日本語対応を優先してくれるのかという疑問ですね…。
ヘルプにも縦書きに対応する予定はないと明言されています。
No! We currently have no plans to add RTL or Vertical text
https://support.serif.com/hc/en-us/articles/10259496602895-Does-Affinity-V2-support-Right-to-Left-or-Vertical-text
7日間体験版はこちらです!それまではフォトショを使い続けます。
Photoshopの契約体験談はこちらです。PhotoshopはAffinityと違い、AI機能がどんどん進化しているため、一部Adobeの契約は必須だと感じました。
Affinity Studioもよいソフトなので、文字組み以外では利用していきたいです。
Affinity Studioの縦書きプラグインはある?
プラグインはありません。「縦書き用フォントを使って回避する」「フレームテキスト+角度変換で縦書き風にする」「1文字ずつ配置する」などは “プラグイン” ではなく “手動のワークアラウンド” 。
OpenType の “縦書き用全角字形(vert = vertical alternate glyphs)” を使えば、縦書きらしい文字形状(縦組みに最適化された字形)への切り替えが理論上可能と説明しているものはあります。
Affinity SuiteがOpenType機能の「縦組用全角字形」(vert)をサポートしていないための措置です。いずれサポートされるでしょうから、そうなると「縦組用全角字形」を指定すればいいんです。
https://cs5.xyz/blog/2019/09/affinityv4.html
非常に手間暇かかります。だから素直にPhotoshopを使うことにしました。
希望はないわけではありません。インタビューで次の言及があります。
Ashley:我々も「縦書き」への対応が必要だと認識しており、すでに改善のために開発を進めています。正直に申し上げると、現在の日本市場の急成長は我々にとっても予想外のことで、とても驚いています。縦書きや「ルビ」などをサポートできるよう、現在テキストエンジンの開発を進めています。
https://realsound.jp/tech/2023/09/post-1446012_2.html
こういった流れですから技術者も下手に自作するより待った方がよいでしょう。個人的に最適解はケチらずPhotoshopを使うことだと思っています。
最近、フォトショは調和機能など素晴らしい機能も増えました。
文字をアーチ状に配置する2つの方法
わかりやすいです。
- 図形もしくはパスを選択する
- レイヤー > テキストパスに変換
- そのレイヤーで文字をうつ
2つ目の方法も慣れるとすぐわかります。
- テキストツールを選択する
- 図形もしくはパスにマウスを移動するとTに変化する
- 文字をうつ
行間を変更する(効かない)
行間は少々、わかりにくくややこしいです。
表示 > スタジオ > 段落 > 間隔の[ 行送り ]
行送りのセレクトボックスを選択すると、単位を変えることができます。Web系で%を使うことが多いためパーセントにしています。ただし、これ選んだときしか単位が変わらないのですよね。。このuiがわかりにくいです。
数値で直打ちはできますが文字をドラックして全選択して行うことです。
ショートカットは文字をつめたい行頭にカーソル移動(たとえば2行目) > Alt +上(下)
ただし、
表示 > スタジオ > 文字 A/A[分割禁止の上にあるの]
ここが自動になっていないと効きません。どうやら優先度がこちらの方が高く上書きされるようです。そこでも調整できるんですけど、ショートカットなどを使うとなると段落なのですよね。。
白ふちの文字
- テキストツールで適当に文字を書きます。
- 文字を選択の上、アピアランスのタブにある境界線を指定。ptと書かれた部分をクリックします(そこしか当たり判定がありません)
- スタイルを[実践スタイル]に。
- 幅を広げます。
- 注意事項として順序が[境界線を後方に描画します]になっていなかったら選択します。
- カラーはアピアランスのタブにある境界線を指定。今度はドーナツっぽいアイコンを選ぶと色を指定できます。
文字の縁取り(境界線)の形状
- 結合:丸くしたければ[ラウンド結合](角ばった形にもできます)
- 整列:境界線を外側に揃えます。
もうひとつの縁取り方法
レイヤーパネルから
レイヤー効果 > アウトライン
整列など同じようなメニューがあります。
ラスタライズしたピクセルレイヤーの文字を選択(透明/アルファー選択)
ロゴ作成や文字入れする際によくする操作です。少し悩みました。Photoshopなら一発の操作です。
ピクセルペルソナ > [ 塗りつぶし選択ツール ]で選択
ただ、ラスタライズした文字がカラフルだったとしましょう。その場合、許容量の調整が必要です。それにこの許容量というのはPhotoshopでも曲者で実は微妙に選択できていなかったというケースが起こります。
選択範囲さえ作れれば反転や拡大は簡単にできます。
選択 > ピクセル選択範囲を反転
選択 > 拡大/縮小
逆にピクセルレイヤーの透明の部分だけ選択し、反転すればいいと考え直しました。
見つけました。
選択 > サンプリングされたカラーを選択 > モデルを[アルファ]
許容量は0%はダメで1%にします。 そのあと選択範囲を反転すればOKです。
フォントの一括変更
グループを変更してもフォントは変更されないようです。
まとめて選択して変更します。
フォントがあちこちあると選択しにくいです。文字はひとつのフォルダにまとめる癖がつきました。
カーニング
詳しくはこちらの記事にまとめました。
Affinity Studioで用紙を縦書き
新規作成のとき、横書きから縦書きにする方法がなくて少し困ったのですよね。自分で数字を逆にするしかありませんでした。
でも、新規作成したのちに変更できました。
ファイル > ドキュメントの設定
Affinity StudioよりPhotoshop
カーニングなどの問題もあり、文字入れは正直な感想としてはPhotoshopの方が使いやすいです。
参考になれば幸いです。



コメント