クリスタとKritaの両方を使っているため比較していきます。
クリスタとKritaの比較!下塗りの時短はどっち!?
結論からかきます。
- クリスタ:ベクター線の線画が優秀
- Krita:ベタ塗り(下塗り)が高速すぎる。1枚のレイヤーで描いてその後レイヤー分割できる。クリスタ4から[参照レイヤー吸着]が導入されたが、Kritaの便利さを知ってしまったため、微妙。。
- クリスタ:水彩や油絵、厚塗りにおすすめ
- Photoshop:やっぱり仕上げにフォトショが必要
AIに積極的なのはKritaとPhotoshopです。クリスタはAIは積極的ではありません。
クリスタは個人的に必須です。お絵描きにどれか1本ソフトを選ぶならクリスタです。
Kritaはベタ塗りを高速にするのに使えます。
仕上げにフォトショが必要です。フォトショはフォトプランもあります。
クリスタの参照レイヤー吸着は評判がよい
新機能の吸着する選択がすごい!👀✨
— CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) (@clip_celsys) April 11, 2025
スマホ版のCLIP STUDIO PAINTは毎月30時間すべての機能が無料で使えます♪ pic.twitter.com/TbAKURwHeR
クリスタ4の投げなわ塗りの参照レイヤー吸着のおかげで苦痛だった下塗りが格段に楽になったし、その副産物として線画に好きなブラシが使えるようになって線画の苦手意識がかなり薄れた。こんなに最後まで楽しく描けたの初めて😭 pic.twitter.com/ijqb4qEGVQ
— cignoir (@cignoir) March 30, 2025
クリスタバージョン4続き
— 高橋しん+しんプレ (@sinpre) March 13, 2025
「投げなわ塗りツール」が参照レイヤー(この例では主線ペンのレイヤー)に吸着するようになりました!
隙間だらけの絵に色を塗るのもストレスがないですね
はみ出しや、バケツツールの漏れを気にせずサクサク塗れちゃいます!
これはストレスフリー。。しん#クリスタ… https://t.co/ljFuqMCjZ4 pic.twitter.com/TxYG9p8zF9
クリスタの参照レイヤー吸着は概ね、評判がよいです。
kritaの下塗りの時短はクリスタよりすごい!?
しかし、Kritaはベタ塗りはもっとすごかったです。
隙間開いてたりごちゃごちゃ交差してたりする雑な線画をKritaの自動塗り分けで下塗りして色ごとにレイヤー別けるまで6分くらい
— 四島ゆう (@shijimayu0) July 12, 2018
いやー文明の利器(o|o) pic.twitter.com/jTOg7ja8lk
Kritaはすごいぞ…自動色分けで色塗り爆速だぞ…別のソフトで線画描いたやつpsdで持ってって色分けしてまた戻って作業とかでも使えそう…あとマスコットがかわいい
— おさしみ定食@Skeb募集中 (@osashimi_mgmg) September 27, 2018
この機能は知る人ぞ知る機能、といってもKritaを多少かじったことある人なら知っている気がします。AIではありません。今から10年以上前、2015年ぐらいに実装されました。
クリスタのバージョンアップのたびに塗りつぶしツールがKritaの塗りつぶしに追いついてないの切なくなる
— kuruaki クルアキ (@JumpOnDaddy) March 14, 2025
うーん、このかたの気持ちはわかりますかね。
kritaの自動塗分けツール、clipstudioに搭載されねーかな。
— kuruaki クルアキ (@JumpOnDaddy) June 20, 2022
まさにこういう感想なんですよね。セルシスさん頼みます。Kritaみたいな下塗りを実装してください。
クリスタ4の参照レイヤー吸着も試しましたが、Kritaの方が塗りは楽なんですよね…。
線画、水彩、油絵は圧倒的にクリスタの方が扱いやすいです。というか使い慣れたブラシがありますので。
クリスタの参照レイヤー吸着を絶賛している人っておそらくKritaを使ったことがない人ですね…。知らないって怖いですね。
クリスタはセルシスの株主になるぐらい、めちゃクリスタ好きですけど、ベタ塗りならKritaの方が早いですね。
線画はクリスタで描いて、ベタ塗りだけKritaでして、本塗りはクリスタに持ってくるようなフローが考えられます。線画はクリスタのものを使いたいため、塗りデータだけ移植します。簡単なベタ塗りならソフトの往復が面倒なのでクリスタだけでもいいですが。
一応、各々の簡単な使い方を紹介しておきます。
参照レイヤーに吸着の使い方
参照レイヤーに吸着は、線画に沿って選択できます。
- 投げ縄ツール > 参照プロパティ
- レイヤーで[参照レイヤーに設定]のアイコンでチェックします
- 投げ縄ツールでなぞると線画に沿って選択できるようになっています
最初、表示されていなかったので、ツールプロパティのアイコンから表示しました。
クリスタで、他のレイヤーを参照の使い方
他のレイヤーを参照して塗りつぶしていく方法もあります。
他のレイヤーを参照ができない場合は、正しく選択できていないだけかもしれません
塗りつぶしツール > サブツールの他のレイヤーを参照
次のようにカスタマイズします。
- 隣接ピクセルをたどる:チェックする
- 隙間閉じ:チェックする。値をMAXに変更
- 複数領域:チェックする。 下書きを参照しない。文字を参照しない。にチェックをいれる。
- アンチエイリアス:チェックする
こちらによさそうな動画がありました。
昔はPhotoshopで絵を描いていた人が大半でしたが、クリスタに移行しましたよね。
常にアンテナを貼り、あらゆる選択肢で最適解を探していくことが大事だと感じています。
クリスタの方が全体的によいですが、背景の下塗りだけはKritaを使っています。
Kritaの自動塗り分け
- 自動塗り分けマスクツール(光った筆)
- 線画のレイヤーを選択して、キャンバスをクリックすると半透明になり、マスクが追加される
- 拡張色選択の色パレットで色を置いていく。点描でいい。
- [ツールオプション]の更新
- 調整を繰り返す
- レイヤーを「右クリック」 > 「変換」>「ペイントレイヤーに変換」
色の境界がうまく塗れない場合は境界線上に色を置いたり線にしたりすることです。それでもうまくいかない場合は後から手作業で修正した方が早いです。
こちらの動画は参考になりますが、スクリプトのようで、少し仕様や動作が違います。
Kritaの色塗りで色の削除と透明(アルファ)指定
色の削除と透明色の指定はツールオプションからできます。
- 色を選択して削除
- 色を選択してtransparent
Kritaの色塗りで色の変更
ツールオプションから色の変更はできませんでした。
ただし、選んでいるブラシは見ているようです。
自動色塗り分けをしている場合は、Basic-1のブラシを選んでいますが、消しゴムを選ぶと色は消えます。
Kritaの色塗りで色ごとにレイヤーを分割する
「ペイントレイヤーに変換」すると、1枚のレイヤーになってしまう。色ごとにレイヤーを分割したい場合は、次の操作が最適です。
レイヤー > アルファを分割 > レイヤーを分割
あいまいさのデフォルトは20ですが、40にすると分割数が少なくなります。
少なくすると分割数が減ります。10ぐらいがいいかも。
公式サイトをみるとフラットなアートワークに最適と書かれています。
antastic for artwork that works more with flats
https://docs.krita.org/en/reference_manual/split_layer.html
クリスタとKritaの比較!Kritaはモーフィングができる
クリスタもKritaもアニメーションはできますが、モーフィングができるのはKritaだけです。
クリスタのアニメーション機能の詳細はこちらの記事です。
モーフィングといえばAEですが、Kritaも元々モーフィングできます。
ただ、モーフィングはやっぱAfter Effectsの方がよくてAEを使っています。
クリスタからKrita、Kritaからクリスタのインポート・エクスポート
- クリスタから線画をPNGで渡します。
- Kritaで高速色塗りをします。色ごとにレイヤー分割したPSDをエクスポートします。
- クリスタでPSDを開き、コピペで簡単に移植できます。微修正は慣れているクリスタで修正します。
クリスタを安く買う!買い切りのセールはいつで頻度は!?割引は?
ご参考になれば幸いです。
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