ブロガーもやっていますが、美大出身でプログラミングもかけます。つまり、エンジニア的な観点からも絵師的な観点からも物事を見えますかね。アプリ開発の事業者なので時短という点でも見ています。
3点ほど有料のグラフィックソフトを使ってみましたので感想を書いていきます。
有料の画像生成AIおすすめグラフィックソフト比較!アイコンや背景!
Adobe Illustrator(ベクター、アイコン)
イラレの画像生成AIを試しました。
長方形を描く > 生成 > テキストで指示をする > 生成 > バリエーションが3パターン表示されるため選ぶ
キャラでも試しましたが、アイテムなど小物を作るのもいいかもしれません。
もうひとつ機能があって配色の生成もできます。
編集 > カラーを再編集 > 生成再配色 > テキストで指示をする
少しややこい感じがしましたが、さらにカスタマイズできるようです。
朝、昼、夜などのバリエーションも作れます。
楽しいので一度使ってみるとよいでしょう。
個人的な感想としてはベクターデーターなのでデータとしては扱いやすいため注目しています。
イラレにはベクター単純化のような機能もあるので、なんとかなるのですけど、、画像生成AIが作成する画像はややポイントが多い気がしました。
デメリットは自分の絵にはならないのでもう少しカスタマイズ性や指示が的確に反映されるとよいなと思いました。メリットはベクターデータということですかね。
本日公開した記事です。トーンを揃えて、素早くたくさんのアイコンを作りたい時に良さそうですね。商用利用も可能です。
— なつき🐰Webデザイン&AI (@Stocker_jp) October 13, 2023
Illustrator の「テキストからベクター生成(AI生成機能)」で、統一感のあるアイコンを制作する方法 https://t.co/0OKI0G5fwp #Webデザイン pic.twitter.com/hpQuO7TCfX
スタイルピッカーで自分のイラストを読み込ませるとよさそうですね!
Adobe Photoshop(背景、コンテンツに応じた塗りつぶし)
個人的に絵はある程度、描けるのですけど、正直ブログ用に絵を起こしているほど暇ではありません!ブログのデザインもまだかなり適当…!
ただ、Photoshopの生成AIはすごいですね!上記は背景を生成AIに作ってもらったのですけど(自分はアートディレクションだけやるイメージ)、漫画家なら背景用アシスタントとして起用も考えるのではないでしょうか!?鳥のシルエットは生成AIに作らせるとイメージしたものがでてこなかったため、自作ですから、はじめてのコラボになりますかね。
クリスタ派の人もPhotoshopは使いたくなりますよね!
852話さんという絵が描けて生成AIも使いこなしている人がいます。
「コンテンツに応じた塗りつぶし」は周囲のデータからAIが足りないデータを推測して補完します。この機能をを使って、マリオのような横スクロール型のゲーム開発でも絵が作れそうですよね。
クリスタ(買い切り、自動色塗り)
クリスタは画像生成AIの実装を一度取りやめましたが、実はだいぶ前から自動色塗り機能は搭載されています。
クリスタ2.0からは自動陰影もあって決してAIに消極的というわけではないようです。自動といっても3Dソフトを使っている人はスポットライトを置いているという感覚なので違和感がないでしょう。
クリスタはとても絵師に人気があるソフトなので、今後は絵師を補助するようなAI機能の実装を進めるのがいいのではないかという気がします。
CLIP STUDIO PAINT PROまた、AI系のプログラマはこのようなものを結構作っています。
psd の保存を検知してAI変換するおもちゃを作りました。クリスタで使えます。レイヤーで見てるので controlnet の入力をレイヤーで指定可能です。
— まっくす (@minux302) December 16, 2023
img2img, lineart_anime, scribble の設定をサンプルで入れてます。https://t.co/LuoKou4J9q pic.twitter.com/c0azj0zMSw
もともとグラフィックソフトとして使いやすいクリスタ。そのクリスタをベースに導入するのもよいでしょう。
CLIP STUDIO PAINT PRO有料の画像生成AIおすすめグラフィックソフトの選び方!著作権をクリア
著作権が問題ないものを選ぶ!この1点につきますね。
いくらすごくても、仕事で使えないと意味がないと思います。
Adobeは著作権をクリアしています。クリスタの自動色塗りなど問題ない範囲でのAI実装です。
Adobeの生成AIは商用利用できる?
インストール時に利用規約がでてきてPhotoshopもIllustratorも商用利用できないとなっていました。
ベータ版バージョンの商用利用の禁止
https://www.adobe.com/jp/legal/licenses-terms/adobe-gen-ai-user-guidelines.html
あれ?でも商用利用できるようになったとTwitterで騒いでいた人がいたような??
Adobe Express:Adobe Expressで「テキストから画像生成」および「テキスト効果」といった、Adobe Fireflyの生成AI機能の商用利用が可能になりました
https://blog.adobe.com/jp/publish/2023/09/14/cc-design-generative-ai-in-creative-cloud-is-now-generally-available-and-can-be-used-for-commercial-purposes
少し紛らわしいですが、10月の方は商用利用できるようになったと書いてあるので大丈夫そうですかね。
Photoshop の生成塗りつぶし機能は、Adobe Firefly を利用しており、商用目的で使用できるようになりました。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/generative-fill.html
生成塗りつぶしは、商用に安全に使用できるように設計された、は、クリエイティブな生成 AI モデルファミリーである、Adobe Firefly の技術を利用しているため、自信を持ってクリエイティビティの限界を超えることができます。
テキストからベクター生成(Beta) は、アドビがサービスを提供する場所ならどこでも Illustrator アプリケーションで利用でき、商用利用しても安全に使用できるように設計されています。 ただし、中国では利用できず、商用利用もできません。
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/text-to-vector-graphic.html
イラレは商用利用できると書いてありますね。謎ですが、中国が外れています…。中国政府が生成AIを規制したようなので、そちらの影響ですかね(?)
問い合わせた人もいるようです。
【「ベクター生成」続報!】
— イラレ職人 コロ (@coro46) October 13, 2023
イラレの公式ヘルプが更新されたので、改めて問い合わせして確認しました。
ベクター生成、商用利用可能です!!!!💥🐶💥
公式ヘルプhttps://t.co/hWH66q8KNV
英語版規約https://t.co/855DCrxTom… https://t.co/BUcRJN5d1P pic.twitter.com/elgy8J9pSJ
有料の画像生成AI!個人的におすすめグラフィックソフトは?
絵を描くため画像生成AIだけで選んでいるわけじゃないのですけど、
個人的にPhotoshopとクリスタですね。イラレはもうちょっとよくなるといいですね。画像生成AIを使うとベクターのポイントが多いのも気になります。
小物だと普通に描いても短時間で描けますけど、背景は時間をかけるとかかるのですよね。だからPhotoshopみたいなところもあります。
Photoshopはバッチ処理も便利です!文字入れも使いやすいです。
クリスタは自動色塗りがあります。買い切りバージョンもあるので持っておきたいソフトですかね。
AI絵師は絵師じゃない!?ただの外注!
AI絵師は個人的に外注だと思っています。絵を描く人ならわかると思うのですが、どう考えても自分の絵ではありませんね。
というか自分の絵にするにはほとんど描き直しがまだ必要なレベルです。
たぶん自分が1から描いた方がはやいと絵師なら言うでしょう。AIに命令をしても自分の頭に思い浮かべたイメージとは必ず違う絵がでてくるからです。
小物なら自分で描いた方が早いです。
元絵を学習させて描くパターンは自分の元絵がないといけません。バリエーション制作のお手伝いをしてくれて漫画家のアシスタント的な役割という気がします。
アートディレクション能力が求められる!AI絵師も絵の勉強が必須!?
生成AIは変な描き方をすることがあります。そのため絵を見る力が必要です。観察してどこがデッサンが狂っているのかなどわかる必要があるわけですね。そして手直しが必要ですかね。
外注先がおかしな絵を納品してきたら、アートディレクターの人が自分でなおしたり修正依頼をしたりするのは普通です。
アートレビューをする(コードレビューみたいな感じで書きましたけど、美大予備校風にかけば絵の講評をしてもらうということです)
852話さんの生成AIはちょっと雰囲気も違ってクオリティが高いですが、この人はもともと絵を描ける人です。色(明度、彩度。色相)、形、構図、ポーズ、ムーブマン、陰影、マチエール、量感、テイスト、空間づくり、世界観など絵を描くには、いろいろな要素にこだわらないといけません。テキストで指示するとしてもそういった知見がある人とない人では違う結果になるはず。だから、その差じゃないかなと思います。
やっぱ生成AIだけでは品質が低いよ!
自分がなおすスキルが必要だねと絵心を持ってくれるといいですね!アートディレクション能力も大事!絵が描けないAI絵師や画力がない人は、パルミーなどで絵を学習することをおすすめです。個人的にも学習してみたので体験談があります。
生成AI絵師も、クリスタを買って絵の勉強をしましょう!
結論としては天才肌ではなくてもいいかもしれませんが、ある程度、絵の知見や絵を描けないとクオリティ管理ができないでしょう。
とくに漫画やゲームなどでは絵の世界観が揃いません。
ただ、時短には使えそうなので、全力で否定するものでもない気がしますね。権利関係はおそらくいい塩梅にそのうち落ち着くのはないでしょうか。そう願っています。
- バリエーションが簡単につくれる(Illstrator)
- 足りない背景を引き延ばしてくれる(Photoshop)
- 自動色塗りをしてくれる(クリスタ)
個人的には生成AIよりも絵を描くのを時短するために補助してくれる機能の発展を願っています。
- ポーズをつけてくれる!
- デッサンやパースの狂いを赤ペンで指摘してくれる
基本の絵は自分で描きたいですね。AIさんには量産する際のお手伝いをしてもらうような使い方をしたいですね。アプリ開発などで素材数が多くとなる場合はそのあたりを考えますね。
クリエイターたるもの新しいものはわくわくしながら受け入れていきたいものです。
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