クリスタの自動陰影のやり方覚書です。使えない機能ではなく結構便利な機能という感想です。
クリスタの自動陰影はAIではない
AIではなく筑波大学と共同開発の機能のようです。
線画と塗りつぶした領域に自動で陰影を生成する技術
https://www.celsys.com/clipsolution/tsukuba/
まあ、詳細の仕組みはわかりませんが、MayaやBlenderなどの3DCGソフトはそのような光源設定があるため、その2D版ということでしょう。
自動陰影のよいところは次のとおりです。
- 色を選択できる。
- スクリーンや乗算など合成モードを選択できる。
- 影を作成するとレイヤーに分割されている。
- ハイライト2つと影2つの4つが利用できる。調整の仕方によってはハイライト1つ、影3つもありかも。
- プリセットが作れる
ただし、あくまで目安として手修正は必須です。たとえば、顔はあまり影をつけない方が見やすいなどデザイン上のバランスもあります。
クリスタの自動陰影は漫画で使える!?
Twitter見る限り、まあまま使えそうですね。
クリスタver2新機能 漫画で使えるかテスト。最初の影付けは自分でイチから塗ったやつ…からの自動陰影。好みの形に加筆する必要はあるけど処理は圧倒的に楽だからアタリにできそう pic.twitter.com/Q1TUWBC9kB
— ネオショコ (@neoshoco) March 15, 2023
クリスタ2の自動陰影、漫画のトーン貼りも時短できちゃうヵモ…?って思うワケ pic.twitter.com/71bbfaotgX
— 苺あんここ (@10anweb) March 14, 2023
クリスタの自動陰影、とりあえず影置いてその後にカスタムするのが良さそだなーと
— 神宮 (@kamimiya_k) March 15, 2023
(白黒漫画には一手間いるので時短にはならぬかも)(私が知らないだけで上手い使い方あるのかな?)
1枚目:自動陰影そのまま
2枚目:自動陰影に手を加えたやつ
3枚目:自分で一から影つけたやつ pic.twitter.com/gquBqRoGvt
クリスタの自動陰影のやり方(準備作業編)
- ベタ塗りは色ごとにレイヤーをわけてフォルダの中に入れておきます。
- 線画は[参照レイヤーに設定]。複数ある場合は複数レイヤーを選択したのち、[参照レイヤーに設定]をおせばOK。
クリスタの自動陰影のやり方・設定・コツ!
どこにあるのかといえばここです。
編集 > 自動陰影
ちょっとわかりにくいのですが、わかってしまえば簡単です。
無効化で使えないのはなぜ?
階調1から階調4まであります。ハイライト2つ、影2つなのでしょうが、バーみたいなのを左右にスライドさせると陰影を一部減らせます。そうすると、一部影が無効化(グレーアウト)されます。クリックすると最大3つまで増やせます。3つなのに4つの影と思われるかもしれませんが、3つは分割するポイントであり、その間が影というわけです。
これもちょっとわかりにくいですが、バーが小さくて調整しにくいです。しかし、クリックすると数値入力ができます。
直感的なUIとしてはもう少しわかりやすくなるのではと思うものの、機能としては優れている気がします。
朝、昼、夜などのプリセットはそのまま使えないかもしれませんが、プリセットは自分で作れるようなので自分好みの影を用意したら作業が効率化できます。
1つハイライト、1つスクリーンの黒(つまり何も表示しない)、2つ陰影なんていう使い方もいいかもしれません。
クリスタの自動陰影は[平行光源]か[点光源]か?
[平行光源]か[点光源]かでだいぶ影の形が変わります。
- メインの太陽光や屋外の均一な明るさ を描きたいとき → 平行光源
- 街灯やランプ、車のヘッドライトなど局所的な光源 を加えたいとき → 点光源
問題は3Dソフトと違って点光源を複数置けないことですね。複数回行うとかなり面倒になります。
クリスタの自動陰影の陰影の種類
[階調化した陰影]と[滑らかな陰影]がありましたが、[滑らかな陰影]は微妙でした。後から自分で馴染ませた方がよいでしょう。
クリスタの自動陰影は逆光もできる?
できるっぽいですね。
今回クリスタの自動陰影機能(?)なるものを初めて使わせていただいたのだけど、これが結構すごくてもう私塗らなくてもいいのでは…?となった
— ツカサ (@TsukasaRF45) July 14, 2023
特に二枚目の逆光最高すぎる、もうこのまま完成でいい、かっこいい、ときめいた…🫶🫶 pic.twitter.com/q6RRSy5l4W
#WIP #CLIPSTUDIOPAINT
— 2ex(にえっくす)@イラスト・Live2Dモデル・アニメーション制作等お仕事募集中! (@2ex_softball) March 19, 2023
クリスタの自動陰影で「淡い逆光」にしてみたらめっちゃいいじゃんこれ…… pic.twitter.com/neqNalRtaP
ラフ段階でクリスタの自動陰影試してみた!
— ぼね (@betterthanbone2) March 16, 2023
1枚目→元(髪の陰とハイライトは手描き)
2枚目→「通常」
3枚目→「夕方」
4枚目→「逆光」
そのままはさすがに厳しいけど、雰囲気の指針にはなるかも。もっと線画整えた状態ならきれいになる……?🤔#CLIPSTUDIO #Clipstudiopaint pic.twitter.com/MlLdGrssLT
公式サイトにコツが書いてありました。
■逆光を表現する
逆光を表現するプリセットは[逆光][淡い逆光][ステージライト]の3種類があります。
3種類のプリセットには[明部と暗部を反転]もしくは[階調の適用順序を反転]にチェックが入っています。
[自動陰影]で逆光の陰影を生成するときは、線画の細かな部分よりも、塗り全体を参照すると大まかな影が生成され、良い結果がでやすくなっています。
[線画の影響度]の値を20くらいに下げて陰影を生成してみましょう。
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/7624
クリスタの自動陰影で「参照レイヤーを線画とする」
線画の影響を受けるらしいですね。どちらかというとチェックを入れた方がよさそうです。だいぶ影が変わります。
CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0で追加された自動陰影は使ってみましたか?
— CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) (@clip_celsys) March 28, 2023
線画を参照レイヤーに設定したあとに、自動陰影のダイアログで「参照レイヤーを線画とする」にチェックを入れると、線の情報を陰影に反映させられます🎵
🔽詳細は公式講座でチェック!https://t.co/2yyAfGCmQy#clipstudio pic.twitter.com/6J40dJFiko
クリスタv2の自動陰影試してて上から色々いじってたけど、線画がある場合は下の方にある「参照レイヤーを線画とする」に☑︎すればわりと線にそって影がついた
— とれ (@tre_burg02) March 15, 2023
自分で塗るほうがいいに越したことはないけど、どの辺に影がつくかの参考にできそうです pic.twitter.com/UEx7AtPCwj
参考動画
参考になりました。ありがとうございます。
クリスタの自動彩色機能は使えない
自動陰影と違って自動彩色は微妙でおすすめできませんね。ただ、モノクロ化すれば時短できるのかなあ。
クリスタの自動着色機能やべぇ!!
— 米代 (@yoneshiro0208) December 5, 2018
一々立体ガーとか気にしなくても良い感じに陰影が付くからトーン化すればモノクロで無敵になれる気がする
これもコミケの本に入ります pic.twitter.com/OAfMvnK0aw
ご参考になれば幸いです。
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